猪子山探検

(撮影日:2004年2月11日)


いつもベランダから見える猪子山の赤いお社。
引っ越して来た時から、いつも見守られてるような気がして、
いつかあの山へ登って、実際に見てみたいと思っていました。
奈良の三輪山に似てるようで、親しみを感じていました。

でもね、秋にここへ来て、寒い寒〜い冬があって、
なかなか歩く気にはなれなかったのです。

立春も過ぎ、寒さの中にも春の気配が感じられるようになったある日
思い切って行動開始。

登り口を見つけようと、山の裾野を探して歩くうちに、
五個荘と能登川の境目の所ま出てしまいました。
歩いてるうちに、違う山の裾野を目指してたようです。(やっぱ方向音痴!)

ふと見るとサイクリングロードがあったので、その道を歩きながら戻りました。
途中の山の中腹に善勝寺というお寺があったので寄ってみましたが、
うちから見えてた建物とは違っていて、“あれっ…?”って感じ。

やっぱりちゃんと調べて来るべきだったと、半分あきらめて歩いていると
鳥居があって、その先に道が続いてる!
うちのマンションからの角度もピッタリ!で登っていきました。

標識があったので確認すると、ここは猪子山公園辺り。
私が目指しているのは北向岩屋十一面観音。あった、あった〜!(^o^)丿
一時間ほどウロウロ歩いたので疲れはしてたのですが、登ってみる事にしました。

 

【猪 子 山 の 古 墳 群】

 猪子山の古墳群は古墳時代の後期に属する5世紀から6世紀にかけてつくられたもの
 と言われている。これらは主に山麓から中腹に8基散在しており、いずれも繖山の山麓
 に居住した豪族たちの家族の墳墓としてつくられ順次追葬されていったものと思われる。
 又、これらの古墳の中より副葬品として埋葬された土器や金環などが出土している。
                                   <看板の説明文より>

古墳という文字を見ると、やはり気になるのでデジカメで撮っていると
小学生の子供が上から“おばちゃん…”と言いながら降りてきました。
私はここに知り合いもいないし、“おばちゃん…?、私と違うワ”と思っていたら、
人懐っこい笑顔で話しかけてきました。おばちゃん…σ(^^)あら〜。

二人の小学生の子供がお母さんと一緒に猪子山へ登って降りてきたのでした。
歩いてる人ばかりなのに、写真を撮ってるから珍しかったみたい。
ラクそうに歩かれてたので、“もうすぐですか?”と聞くと、頂上までは結構あるという話。
登ってみて、それはしみじみ実感。約一時間ほどかかり、歩き応えがありました。(^^;

inokoyama160207.jpg (25656 バイト)

岩     船

 この岩船は神亀5年(西暦728年)五月朔日、高島比良の山より湖上を
 この地に渡りたもうた比良大神(白髭明神)が御乗船されたものと伝えら   れている。この横の社は、岩船社と称し、渡湖の際、岩船を先導された
  津速霊大神 がまつられている。  古代の住民は奇石、怪石に対する
  崇拝がさかんで、この岩舟も頂上の磐座(いわくら)とともに巨石崇拝時代
  の遺品といえよう。                              <看板の説明文より>

 

 

神の磐座(いわくら)

北向岩屋十一面観音

猪子山山頂にあり、ここに神が
降臨したといわれています。

石碑を大きくしてみました。↓

inokoyama160208.jpg (26155 バイト)

 猪子山山頂にあり、坂上田村麻呂が
 鈴鹿の鬼賊討伐の際に ここに安置
 して祈願したと伝えらています。 

 毎年7月17日の千日会には、大勢の
 信者が集まり賑わいを見せています。
    <パンフレットの説明文より>

お社の戸を開けると、中に観音様がまつられていました。
素朴なお顔を拝顔してると、懐かしさがこみ上げてくるような気がする観音様でした。

ここからの眺めは素晴らしかったです。
線路や川、私の住んでるマンションも小さく見えました。
残念なのは、お天気続きで空気が乾燥し、景色が霞んでいたこと。
散歩コースにするには、ちょっとハードだけど、また登ろうっと!(^o^)丿

猪子山から琵琶湖遠望・2005年へ


本館・大和路紀行 近江路紀行 更新記録 掲示板